プロジェクトの振り返り(大阪Houreisen美容皮膚科様)
大阪Houreisen美容皮膚科様のウェブサイトを改修いたしました。
私がこれまでに受けた案件のなかで最大工数の案件となりました。対応内容を整理し、自身の成長に繋げるために振り返りをいたします。
案件概要
元々こちらのクリニック様は既にウェブサイトをお持ちだったのですが、「デザインをもっと綺麗にしたい」とのことでお声がけを頂きました。
「デザインをもっと綺麗にしたい」=「サイト訪問者にクリニックの魅力をわかりやすく伝え、UIにおけるストレスを減らし、コンバージョン(=来院予約)に繋げる確率を上げたい」と読み替え、対応範囲と内容を考えました。
サイト全てをリニューアルすると対応範囲が広く、この案件における投資対効果が最大化されない可能性があったため、来院予約をする方が閲覧する割合が高い下記4ページに絞って改修することをご提案しました。
フロントページ(https://www.osaka-houreisen.jp/)
医師・クリニック紹介ページ(https://www.osaka-houreisen.jp/about/)
料金表ページ(https://www.osaka-houreisen.jp/price/)
来院予約ページ(https://www.osaka-houreisen.jp/reservation/)
ここからは、企画/デザイン/開発に分けて、対応したことや工夫したことを記載いたします。
企画
目的の整理
今回の案件の目的についてお客様と擦り合わせを行いました。前述の通り、「サイト訪問者にクリニックの魅力をわかりやすく伝え、UIにおけるストレスを減らし、コンバージョン(=来院予約)に繋げる確率を上げること」を目的としました。
ペルソナ、カスタマージャーニーマップの作成
患者様が、課題に対してどのような手段・媒体で情報を集め、どのような基準でクリニックと先生を選び、その後どのように再来院を検討するのかをまず整理しました。
ペルソナ(商品やサービスを利用している典型的なユーザー像)とカスタマージャーニーマップ(ペルソナが購入を決定するまでの体験を図式化したもの)の形で成果物を作成することにしました。
院長様にヒアリングを行い、また、Google Analyticsなどの分析ツールでサイト訪問者の属性データを確認。
また、消費者インタビューサイトを利用して、過去に治療の経験がある方にインタビューを行うなど、美容クリニックの患者様の解像度を高めていきました。
ワイヤーフレームの作成
上記の調査結果を基に、ワイヤーフレーム(ウェブサイトの設計図)を作成しました。
どの情報を知っている/知らない、どの情報を知りたいのかなどを整理しながら、コンテンツの順番や大きさを考えていきました。
デザイン
クリエイティブディレクション
今回は、3年目のデザイナーの方に制作をお願いし、私がフィードバックしながらデザインを作り込んでいきました。(後述しますが、最終的には自分でデザインを担当し、メンターの方にディレクションしていただきました。)
デザインルールやサイトの目的に鑑みて、どこに違和感がありどのように修正すべきかを言語化してフィードバックするのが、楽しくもあり大変でもありました。
デザインのやり直し
1ヶ月かけて4ページのデザインを制作し、納品1週間前を迎えたのですが、私のディレクション能力不足もあり理想的なデザインになっていないことに気づきました。
外注費やディレクションに費やした時間の損失を考えると簡単な決断ではありませんでしたが、短期的な損失と長期的な利益を天秤に掛け、一からデザインを作り直すことにしました。
お客様には、「情熱を感じる。全然遅くなっても構わない。」と、デザインをやり直すことを快諾いただき、また結果的に自分の納得のいくものを作れたため、この決断をして本当によかったと考えています。
開発
コーディング
HTML, CSS, JavaScript, PHPで4ページのコーディングを行いました。
Xeory(という無料のWordpressテーマ)をカスタマイズして作った子テーマの改修だったので、前の業者様の書かれたソースコードを読み解きながらコーディングするのに苦労しました。
リリース
11月19日の朝に本番移行しました。2ヶ月以上かけて制作したサイトが無事リリースされ、大きな達成感を覚えました。
全体を通して
改修した4ページについて、クリニックの魅力が伝わりやすく、情報が綺麗に整理されたと自負しています。お客様からも大変肯定的なフィードバックを頂き、非常に嬉しい気持ちです。
特に料金表ページについては、「診療メニューから探す」欄の治療名をクリックすると料金表に自動スクロールされる仕組みにすることで、使用性を向上させられました。
また、今回の案件はこれまでのものと比較して、規模、難易度、リスクなどが非常に大きかったため、全工程においてメンターやコンサルタントの方々に協力を頂きながら作業しました。
沢山のフィードバックやご助言をくださった皆様、誠にありがとうございました。
今後も自己研鑽を続けることで、お客様が自分に投資してくださった分を大きく超える効果を提供できるよう精進してまいります。